安全にお使いいただくために

LPガスの性質・特徴


 

【空気より重い】

LPガスは空気より重く、低いところや物かげにたまる性質があります。もしガスが漏れたら、特に下のほうの風通しを良くして、ガスを屋外に追い出しましょう。

 

【ニオイをつけてある】

もともとLPガスそのものは無色無臭ですが、漏れたときすぐわかるように

ガス特有の臭い(玉ねぎの腐ったような臭い)が人工的につけてあります。

 

 

 

【燃焼には新鮮かつ、たくさんの空気が必要】

LPガスが燃焼するためには新鮮かつ、たくさんの空気(酸素)が必要です。室内でガスを使用するときは、十分に換気をしてください。換気が不十分な場合は、不完全燃焼を起こしCO(一酸化炭素)が発生しますので、十分ご注意ください。

 

 

【液化した状態で容器に入っている】

LPガスは圧力をかけて液化した状態でLPガス容器に入っています。

 

【クリーンなガス】

LPガスは環境負荷が相対的に小さく、クリーンなエネルギーと位置づけられています。またLPガスには人体に有害なCO(一酸化炭素)は入っていません。

 

【持ち運びが容易】

LPガスは容易に液体にすることができ、液体にすると体積は気体時の250分の1、LPガス容器に充てんしてどこにでも運ぶことができます。可燃性に優れたLPガスは、緊急時や災害時のエネルギー源として大きなメリットがあります。

 

【エネルギー供給の『最後の砦』】

復旧も早く、避難場所での生活を支えるLPガス。各需要家ごとに個別供給が可能な「分散型エネルギー」なので、災害発生時にガスの供給が遮断された場合も、個別に調査・点検を行うことで都市ガスや系統電力に比べて相対的に早く復旧させることができます。通常の場合、LPガス容器が2本設置されており、言わば軒下に在庫がある状態(備蓄基地)となっているので、長時間ガスを使い続けることが可能です。緊急時のエネルギー源として、避難所や仮設住宅等にも迅速に供給することができます。

※出典経済産業省「東日本大震災を踏まえた今後のLPガス安定供給の在り方に関する調査」

被災3県における各インフラの供給不能戸数の推移(推計を含む)

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県では、津波で建物が損壊又は流されてしまったもの等を除いて、

地震発生後約3 週間程度で大方の復旧が完了し、都市ガス及び電力よりも早い時期に全面復旧を果たしています。 


ご使用上の注意


 

【点火・消火は必ず目で確かめてください】

・ガス器具の近くに、燃えやすいものは置かないでください。

・風や煮こぼれで火が消えたり、揚げ物をしているときに鍋の中の油に

 火が着くことがあり、大変危険です。

・ガスを使っているときは、その場を離れないように心がけてください。

 

 Siセンサー付きコンロをおすすめします。

(調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置・消し忘れ消火機能)

 

 

【いつも青い炎でお使いください】

青い炎はガスと空気のバランスが良く、完全燃焼している状態です。

逆に赤い炎は不完全燃焼をしている状態です。

 

 

 

【換気に注意を】

室内でガス器具を使用するときは、換気扇を回したり窓を開けて十分に換気をしてください。

小型湯沸器は長時間使用しないでください。

【ゴムホースは時々点検して、早めに交換してください】

・ガス栓に適合するLPガス用ゴムホース(オレンジ色)または専用ホースを使用してください。

・ひび割れや焼け焦げなどが発生しているゴムホースは使用しないでください。

 ・ゴムホースはガス栓差し込み口の赤い線までしっかり差し込んで、必ずホースバンドで留めてください。

・ゴムホースは短すぎて引っ張られた状態や長すぎて折り曲がった状態にはしないでください。

・三つ又は危険なので、絶対に使用しないでください。

・ガスもれ防止のため、湯沸器やふろがまなど固定式の燃焼機器とガス栓の接続にゴムホースを使用することは

 禁止されています。直接ねじ接続するか、ねじ接続の専用ホースで接続することが義務付けられています。

 

 

 

【ガス栓は使用時には全開にして、使用後は完全に閉めてください】

・ガスをお使いになるときはガス栓を全開で、外出する時やおやすみ前には、

 ガス栓、器具栓が閉まっていることを確認してください。

・長期間ご不在になる時も、ガス栓を閉めてください。

・使用していないガス栓は、絶対に開けないでください。

 

 

 

 

 

【未使用のガス栓には専用のカバーを】

ガス器具に接続していないガス栓を誤って開けるとガスが流れ出てしまう可能性があります。ガス栓キャップをかぶせ、誤開放防止カバーを取り付けましょう。

使っていないガス栓がある場合、またはガス栓キャップや誤開放防止カバーがついていない場合は当社までご連絡ください。

 

 

 

【ガス器具のお手入れ】

  ・ガスコンロなどの目づまりは、不完全燃焼の原因となります。

      時々不用になった歯ブラシなどで掃除をしてください。

  ・ガス器具のお手入れなどで固定ネジなどを外す必要がある場合は、

      ご自身でお手入れせずに必ず当社へご連絡ください。